私たちは普段生活してく中で、死を意識することは滅多にありません。
しかし、世の中で多くの哲学者や宗教家は死を意識することの重要性を説いています。
かの有名なスティーブ・ジョブズも毎朝鏡に向かって「自分がもし今日死ぬとしたら、これからすることを本当にやるべきか」ということを真剣に考えていました。
死の瞬間には今までの記憶が走馬灯の様によみがえると言われています。
それは死ぬ瞬間に、今まで自分が成し遂げたことの真理を深く理解するためだと思います。
「自分はこの人生で一体何を学び、何を残したのか?」
と言ったことが死の瞬間に訪れる最大のテーマだと思います。
人生で最も大切なことは死の瞬間に気づくのでしょう。
それでは「死」を想像した時に考えられる人生で大切にしておきたいことを見ていきましょう。
死ぬときに気づくこと
感情と肉体が自分ではないと悟る
死ぬことについて深く想像すると、例えどんなに憎しみや悲しみを抱いて死んだとしても、本当に死ぬ間際になったら、体の感覚が無くなり、まるで自分が意識体の様に感じることで、「自分とは何か?」と言った素朴な疑問にたどり着くと思います。
そのような疑問を抱いた時には、すでに感情は消え去り、自分の正体が意識そのものだったと気づくと考えられます。
無感情のまま意識だけで自分の人生について深く考えるようになります。
時間は時感だったと悟る
自分の人生について考えている時に、「時間という概念は何だったのか?」と言うことを認識します。
それは自分だけが感じている「時感」と言う概念にたどり着くと考えられます。
幼い頃の時間は長く感じ、大人になるに連れて時間が短く感じます。
そして死ぬ間際にはとてつもなく長い時間が流れているかの様な感覚に包まれることでしょう。
この時、現実の時間としては一瞬ですが、これから死にゆく自分としては凄い長い時間を旅している感覚になると思います。
人生の点と点が全て一本の線で結ばれる
「あの時に起こった出来事はそういう意味だったのか」と言った、過去に起きた出来事などの意味が全て理解できるような感覚になると思います。
この時に、過去の出来事に対して感じた感情については、まるで天から与えられたかの様に自分以外のモノとして捉えることが出来るでしょう。
そうなると感情抜きで物事の本質を見極める洞察力が生まれ、自分の人生で起きた出来事に対して非常にクリアな思考で考えることが可能になります。
クリアな視点で次々に過去の出来事に意味を見出していき、人生で起きた出来事が全て一本の線で結ばれていると感じるはずです。
感情を感じることの大切さを知る
無感情のまま人生の意味を見出していった暁には、感情というモノがとても大切でありがたいモノだったんだと気づくことでしょう。
プラスマイナス関係なく、全ての感情が生きていることの証だったと悟ります。
その時に、「感情に感謝する」という現象が起き、今まで無感情だった自分に感謝の気持ちが天から降りて来るような感覚に包まれます。
そして、「感謝の感情を与えてくれたことに感謝する」ことになるかと思います。
感謝が感謝を生み、ありがたい気持ちでいっぱいになったら、物理的には「脳内麻薬」が大量に分泌されている状態を引き起こすと考えられます。
無感情を経験し、感情が自分のモノではなかったと気づいた時に、初めて感情の大切さを知ることが出来ます。
過去の記憶が感謝で広がりを見せる
感謝の感情に包まれたときに、再度過去の記憶をたどると思います。。
そして、感謝という視点から過去を見ることで過去の全ての出来事が感謝するべきモノだったと悟ります。
自分が与えた感謝、人から貰った感謝、自然の恵みに対する感謝で過去の記憶が感謝で満たされます。
大いなる存在に気づく
過去の記憶が感謝で満たされたときに、それを満たしてくれた存在に気づきます。
人生でこんなにも様々な感情を与えてくれた大いなる存在とは一体何なのか?
そう言った疑問を感じることでしょう。
宇宙の恵みに感謝する
そして、宇宙には感情が存在していることに気づきます。
全ての感情は宇宙の何処かからやって来たという感覚になると思います。
その時に、感謝の感情が壮大な広がりを見せます。
宇宙全土に感謝が広がるかの様に感じ、感情という感覚を与えてくれた宇宙の恵みに感謝するのです。
ワンネスを感じる
全てのモノが一つで繋がっているという感覚を「ワンネス」と言います。
感謝の感情が大きく広がりを見せたら、過去も現在も未来も関係なく、全ては一つで繋がっているんだとワンネスを感じます。
ワンネスについては私が実際に体験したことがあるのでそれをご参照下さい。
ワンネスを感じる頃にはもう死が訪れる直前になっていると思います。
そこで意識体である自分は集合意識に溶け込み、自分という感覚を失うことでしょう。
それは悲しみや寂しさ、喜びや楽しさと言った様々な感情が入り混じった感覚になると考えられます。
とてつもなく幸せな気持ちになって自分という意識が消えていくのです。
そして初めて死を向かえることになるのです。
人生で何を学び、何を残したか
上記の「死」について考えることで、人生で何を学び、何を残したかというテーマについての一つの真理に気づきました。
それは、私たちは生きている間は「私情」を挟んで物事を考えているということです。
「物事の決断に私情を挟むな」と良く言われていますが、物事の決断に私情を挟まないのは不可能ということになります。
そもそも、私情とは「天から自分に与えられたありがたき感情」になりますので、私情を踏まえて物事を考えることが出来ることに感謝すべきなのです。
「人は私情を挟んで物事を考えている」と自覚することで新たな気づきが生まれます。
私たちはこれまで、そしてこれから、感情と言うモノを学ぶために生きているのです。
私たちがこれまで残してきたモノ、これから残すモノは、私情を挟んで考えたモノになります。
全ては感情と共にあるのです。
それに気づくと、今まで感じたマイナスの感情にもありがたみを感じます。
そして、感謝という感情が人間の一番深い感情であったと確信するに至りました。
私たちはこれからも感情と共に生きて行きます。
その感情はあなたではありません。
天からの授かりものです。
そう考えた場合、全ての感情を深く噛みしめて生きて行く必要があるのです。
そして、その感情と共に生まれた思考を元に行動し、またその思考や行動が感情を呼び寄せるのです。
「死の視点」から見ればどんな感情もありがたきモノになります。
人生の真理
すなわち、人生の真理とは「全ての感情を以て思考する」ということに尽きると思います。
これからの人生には、一体どんな感情を授かることが出来るのか楽しみです。
マイナスの感情を感じている時は、正直感謝の気持ちは芽生えないでしょう。
でも時間が経つごとに気持ちが落ち着き、振り返って考えるとマイナスの感情にも感謝出来る時が来るはずです。
あなたがもし、マイナスの感情を感じやすいのであれば、それは天がしたことなのです。
誰も責めては行けません。
あなたが感じている感情はあなたのモノではありません。
そして、あなたは思考することが出来ます。
思考することによってプラスの感情を呼び寄せることも出来ます。
プラスの感情を感じたら、それを与えてくれた大いなる存在に感謝しましょう。
ちょっと宗教の教祖みたいになって来ましたね(笑)
ここでまとめに入りたいと思います。
まとめ
死ぬときに気づくこと
- 感情と肉体が自分ではないと悟る
- 時間は時感だったと悟る
- 人生の点と点が全て一本の線で結ばれる
- 感情を感じることの大切さを知る
- 過去の記憶が感謝で広がりを見せる
- 大いなる存在に気づく
- 宇宙の恵みに感謝する
- ワンネスを感じる
人生で何を学び、何を残したか
- 感情を学び、私情を踏まえて思考したモノを残す
人生の真理
- 全ての感情を以て思考する
以上がまとめとなります。
「死」を経験出来るのは一度だけです。
その為このページでの「死」についての見解は、あくまでも私独自の個人的見解になります。
あなたがイメージする「死」とは少し違った考え方になっていると思いますが、このページで伝えたいことは「死」についてそれぞれ違った見解だろうが、考えることそのものに深い意味があるということです。
あなたは「死」から何が見えてきますか?
ここまで読んでくれてありがとう。
心からあなたに感謝します。
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