バガボンド名シーン「これでいい」

人生マインド

皆さんはバガボンドというマンガを知っていますか?

バガボンドとはあの有名な「スラムダンク」の著者、井上雄彦先生が宮本武蔵をテーマに描いたマンガです。

作中には多くの名言や名シーンがあります。

その中で武蔵が剣の名家である吉岡道場に乗り込んだ時の名シーンを心理分析します。

主人公の武蔵は自分の力がどれだけ天下に通用するか試したいという気持ちを抱えて、吉岡道場の当主、吉岡清十郎と戦う為に吉岡道場の乗り込みます。

そこで吉岡の門下生5人を殺めたあと、清十郎が登場し武蔵にもの凄い速さの一太刀を振るいます。

清十郎はその直後、急にやる気がないと言って色町へ出かけます。

色町へ追いかけようとした武蔵を止めたのは清十郎の弟である吉岡伝七郎です。

そこから武蔵と伝七郎との命のやり取りが始まります。

清十郎の太刀で自前の木刀を二つに切られた武蔵に対して、真剣の刀を構えている伝七郎。

これでは対等ではないと伝七郎が武蔵に刀を渡そうとした時に言った武蔵の一言が、

「これでいい。」

武蔵は半端な棒切れ2本を持って伝七郎に一太刀入れました。

このシーンを読んだ時に感じたことが、「無知の決断」です。

命のやり取りをしようとしていて相手は真剣を握っているにも関わらず、棒切れ2本のままで良いなんて剣術を山で覚えた野性的な武蔵だからこそ言えるセリフとも考えられるし、死ぬことの恐怖に対して無知だから言えるのではないかと感じました。

その証拠に、伝七郎との戦いの後、宝蔵院胤舜(ほうぞういんいんしゅん)と戦った時に初めて死への恐怖を感じています。

無知だからこそ決断が出来る。

人生に置いて様々な決断を迫られますが、最初は何も分からないけどやることは決めている状態、それが覚悟の始まりじゃないでしょうか?

何も知らないからこそ決断が出来る。

決断が出来るからこそ先に進める。

先に進むからこそ道の険しさを知る。

険しさを知るからこそ覚悟が決まって行く。

覚悟が決まると人生が決まる。

決断する前にどうせ自分には無理だよって思ってしまう人は、余計な情報や常識を頭に入れすぎているかもしれません。

余計な情報や常識は心にブレーキをかけます。

それを上手く取り除いていくと、無知になります。

無知は恐怖や不安を知りません。

どうせ無理だよと言う根拠も知りません。

その状態で決断することが覚悟につながるのではないかと思います。

山登りの大変さを知っていたら、山を登る前に、険しそうと思って先に進まずに自分には無理だと諦めてしまいます。

無知な人はどうでしょうか?

とりあえず登ってみるでしょう。

登ってみて判断する。

無知な人は失敗もたくさんするでしょう。

でも、成功した人ってたくさん失敗した人。

それは間違いない。

将来の事考えなきゃって常識を捨てる。

失敗を恐れずに無知になって行動してみる。

とりあえず心で思ったことは全部やってみる。

そしたらたくさん失敗することが出来ますよ。

将来の事なんて、覚悟が決まってから考えれば良い。

何もしない内から将来の事なんて考える必要はないんです。

ただ、心の赴くままに行動してみる。

それだけで良いんです。

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