統失という病からの贈り物

ポエム

統合失調症を寛解した。

今は全くと言っていいほど症状が出ない。

コンビニに行っても誰にも笑われない。

スーパーの人混みだろうが自分の思考は誰にも伝わらない。

ガソリンスタンドに行っても店員は私を軽蔑しない。

マクドナルドの店員の笑顔に恐怖でなく喜びを感じる。

家に居ても誰にも監視されていない。

プライベート空間がある喜び。

日々の生活が病にかかる以前の生活に戻った。

しかしなぜだろう。

普通の生活がとてもありがたい。

人に恐怖を感じないって、これほどありがたいことだったんだ。

人類皆兄弟。

一期一会。

いちゃりばちょーでー(沖縄の方言)。

それらの言葉に嫌悪感を感じなくなった。

むしろ喜びを感じる。

人が怖いのは自分の心の世界。

人が温かいのも自分の心の世界。

結局のところ、全ては心次第。

心を変えると世界が変わる。

そんなありふれた考え方を強く実感している今日この頃。

元々人を疑うことを知らない性格だったが、病にかかって人を疑うことしかしなかった。

それがどうだろう。

今は元の性格に戻りつつある。

人を信じるってそれが相手にも伝わる。

それが幸運を呼び起こすきっかけになるかもしれない。

統失からの贈り物。

それは「人を信じる心の大切さ」なのかもしれない。

人に裏切られた経験が多い人はそれを忘れているだけ。

結局のところ人は信じた方がいい。

それが本当の私の生き方だ。

信じよう。

人類は今日も生きている。

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