ギャンブル脳は仕事に生かせる~マンガ【カイジ】の心理分析~

ビジネスマインド

ギャンブル依存症と聞いてあなたはどう感じますか?

  • お金が勿体ない
  • 時間が勿体ない
  • それで成功しても何の役にも立たない

大抵の人はこう考えるでしょう。

でも私は、ギャンブル脳こそ仕事に最も必要な「分析力」と「投資感覚」が身に付くと考えています。

ギャンブルをする人は上級者になればなるほど、冷静な判断を駆使して「勝てる確率」を分析します。

そして、決して確率論では説明できない「経験に基づく直感」を駆使して大金をつぎ込むタイミングを計ります。

これらは仕事における「プロジェクトが成功する見込み分析」と「失敗を恐れず実行する決断力」に関係しています。

いわゆる「分析力」と「投資感覚」です。

今回は福本伸行さんのマンガ【カイジ】を参考に、ギャンブル脳がいかに仕事の能力に直結するのかをお伝えします。

マンガ【カイジ】とは

カイジのマンガ表紙画像
bty

皆さんは【カイジ】というマンガを知っていますか?

福本伸行さんの代表作でもあり、実写版で映画にもなったギャンブルマンガです。

主人公のカイジはギャンブル依存症でお金にだらしない性格をしています。

「類は友を呼ぶ」と言いますが、カイジの周りに集まる人もクズが多いです。

カイジはそういった人達をターゲットにした裏組織に目を付けられ、現実の世界とはかけ離れたギャンブルの世界に巻き込まれて行きます。

そこでカイジは同じ境遇の人達と出会い、その人達を救う決心をします。

その人達を救うには、裏組織にギャンブルで対抗するしかありません。

そこでカイジは裏組織に振り回されながらもギャンブルで次々に勝利を収めていきます。

ここで重要なのは、カイジは「人の役に立つ」ということを中心にギャンブルを行っていることです。

より多くの人の役に立つからこそお金を稼げる

ギャンブルでは「お金を稼ぐ」ことを第一に考える人がほとんどです。

これは仕事にも当てはまります。

働く理由調査結果の棒グラフ
参照元:エン・ジャパン

ギャンブルでも仕事でも、「より多くの人々の役に立つ」ということを第一に考えている人が後々お金を稼ぐことに繋がります。

その理由に関しては下記の記事で説明しています。

しかし、【カイジ】の場合はマンガの話で、「誰かの役に立つ」ためにギャンブルをするのには限界があります。

私は「お金を稼ぐ力」は「役に立つ人の人数」に比例すると考えて居ます。

「お金を稼いでそのお金で周りを救う」と考えても、ギャンブル自体に生産性はないため、ギャンブルにつぎ込む時間や労力は直接「人の役に立つ」ことに直結しません。

これを仕事に置き換えた場合、仕事をすること自体すでに「人の役に立つ」ということが含まれています。

そこからさらに「人の役に立った」対価として給料を貰えるのです。

ですので、「より多くの人の役に立つ」という面で考えたら、ギャンブルよりは仕事の方が圧倒的に優れています。

では生産性の無いギャンブルをすることは人生において無駄なのか?

私はギャンブルをすることで培ってきたギャンブル脳こそ「人の役に立つ」仕事をするために最も必要なものと考えています。

マンガ【カイジ】よりギャンブル脳について学ぶ

マンガ【カイジ】には、仕事に直接生かせることがたくさん描かれています。

「人のために」というところも大変重要な描写ですが、ここではギャンブル脳について解説していきます。

先ほども述べましたがギャンブル脳とは大きく分けて「分析力」と「投資感覚」のことです。

分析力

ギャンブル上級者は、ギャンブルに情熱を持っています。

この情熱こそが、「分析力」を支える土台となっています。

情熱的に行動すれば、それだけ失敗も経験することになります。

ギャンブル上級者は過去に多くの失敗を経験しています。

その失敗から学び、勝率を上げるために必死になって分析をします。

ギャンブルとは基本的に確率論で説明できますので、数字やデータをもとに分析していけば、次第に勝率も上がることになります。

この「分析する力の差」こそがギャンブル上級者とギャンブル初心者の圧倒的な違いになります。

これは仕事にも置き換えられます。

新入社員はまだ失敗を経験していませんので、分析する力がありません。

しかし情熱的に行動し、失敗を多く経験している上司は過去の失敗を分析し、ミスなく仕事をするために必要なことを考えるのです。

マンガ【カイジ】の主人公カイジは、半ば強制的に様々なギャンブルに巻き込まれるのですが、ギャンブルにおける本質を見抜き、今自分が行っているギャンブルの勝ち方において様々な角度から分析を行っています。

地下労働施設編では、「チンチロ」というサイコロの出た目でお金をやり取りするギャンブルを行うのですが、そこで「チンチロ」を主宰している班長が、ここぞという勝負時ではいつも同じ目で勝利していることに気が付きます。

そこからカイジは班長の「イカサマ」に気付き、そのイカサマを認めながらも勝つ方法を導き出します。

カイジは他のギャンブルでもそれに特化した様々な分析を行い勝利を収めています。

このマンガの面白いところは、必ずしもそのギャンブルにおいて主人公が勝利する訳ではないというところです。

勝ったり負けたりを繰り返すので、読んでいる読者もハラハラドキドキします。

読んだことが無い人は是非とも読んで見て下さい。

ギャンブル依存症の中には、まれに失敗から学ばない人も存在します。

何度も同じ失敗をする人です。

そんな人はビジネスにおいてもギャンブルにおいても成功する見込みは低いです。

しかし、ギャンブル上級者は失敗から学び分析する力をすでに持っています。

つまり、ギャンブルで成功する人は仕事でも通用する「分析力」を持っているのです。

投資感覚

ギャンブルや仕事でもう一つ重要なことは「投資感覚」です。

これは「本を買う」などの個人的な自己投資から「プロジェクトを実行する」という企業の投資まで全てにおいて重要な感覚です。

ここで大切なのは、「お金や時間をかけるに値するのは何か?」という感覚です。

ギャンブル上級者は「勝負の流れ」を読む力を持っています。

流れが悪い時には一切お金をかけません。

逆に良い流れが来ればそこに大金をつぎ込みます。

これは分析から来る「確率論」だけでは説明のつかない感覚です。

「この流れならば・・・」という、言わば「肌感覚」に近いものになります。

その肌感覚を大切にしているからこそ躊躇なくそれを投資に結び付けるのです。

こういった投資の感覚はビジネスにおいても非常に役に立ちます。

小さいながらも繁盛したお店を経営している人は、過去の統計や数字をもとにお店の方針を決めているのではありません。

もちろん過去の失敗から分析することも大事ですが、最後に決断するのは、

「お客さんにとって何が大切で、何が必要のないことか?」

という肌感覚からお店の方針を決断するです。

その感覚を身に付ければ「価値あるものにお金をかける」という感覚が分かってきます。

例えば、飲食店を経営する際に、お店の「看板」が古いと誰もそのお店に来たいと思いません。

お店の看板は集客の要です。

もちろんリピーターにとっては「食事の味」や「見た目の盛り付け」などが重要になって来ますが、初めてお店に訪れる人は看板ぐらいしかお店の情報はありません。

繁盛しているお店ほど看板にお金をかける重要性を知っています。

これは過去のデータや統計から来るものではなく、肌感覚から来る投資になります。

そしてもう一つ飲食店における投資は「ネット集客」です。

現代では飲食店を訪れる前に「ネット」を見てから訪れる人が非常に多いです。

旅行者などの土地感がない人にとっては、ネットで検索してお店を決めるのが今や一般的です。

それはデータや過去の失敗分析をしなくても誰でも分かる肌感覚です。

この感覚が投資の感覚に結び付けば、「時間」を投資して自分でサイトを立ち上げるか、「お金」を投資してサイト作成を外注するかの二択しか考えなくなります。

いずれにせよ「時間」か「お金」をサイト作成につぎ込むのです。

ギャンブル上級者は稼いだお金で豪遊するイメージがありますが、本当にギャンブルだけで生計を立てている人は無駄なことにお金をかけません。

以前TBS系列の【クレイジージャーニー】というTV番組で、ギャンブルだけで生計を立てている東大出身でプロのポーカープレイヤーの木原直哉さんが出演した際に、何千万という大金を稼いでいるのにも関わらず生活は意外にも質素な生活をしていました。

しかし、ギャンブルの大会に出場するために、何百万、何千万というお金を払って大会に出場していました。

これも立派な投資感覚だと思います。

お金や時間をかけるべきところが見えているのです。

マンガ【カイジ】でも主人公のカイジは恐るべき投資感覚を持っています。

マンガ上で「沼」というパチンコ台が存在するのですが、そのパチンコ台は勝てば億単位のお金を稼ぐことが出来ます。

もちろん負ける確率は他のパチンコ台よりも高くなります。

カイジはこの「沼」に挑戦することになるのですが、その必勝方が非常に大胆で面白いです。

先ずカイジは「沼」というパチンコ台は、絶対に勝てないようにするために、パチンコ台そのものを奥の方に傾けてあるという性質に気が付きます。

そして工事中の現場担当者から、そのパチンコ台「沼」が設置してあるビルの土地の地盤が弱く建物が傾きやすいことが分かります。

カイジはこの2つの情報を元に凄い発想の投資を行います。

ビルの1部屋を貸し切り、そこにビニール製の給水タンクを部屋中に忍ばせます。

そこで「ビルごと傾ける」という非常に大胆な発想を実現しました。

ビルが傾くので自然とパチンコ台もそれに応じて傾きます。

そこでカイジはパチンコ台「沼」の傾き問題を解決することが出来ました。

この投資感覚は仕事のプロジェクトを立ち上げる時に必要な感覚です。

分析するだけではプロジェクトは成功しません。

分析したものを元に、何処にお金をかけるべきか考えて実行することが重要になります。

カイジは2つの情報を分析し、それを元に大胆な発想かつピンポイントでお金を投資しました。

部屋を1部屋借り、給水タンクを購入することは「沼」で稼ぐ億単位の金額からしたら大した金額ではありません。

カイジはここぞという時にお金をつぎ込むことの出来る投資力をギャンブルに生かしたのです。

その感覚を仕事に生かすことで、より多くの人々の役に立ち、より多くのお金を稼ぐことが出来ます。

一番コスパが良い投資は読書

個人で見た場合、一番コスパが良い投資は読書になります。

質の良い本を読むことで、作者の様々な人生経験から学ぶことが出来ます。

成功者の本を何冊も読んでいると、色々な共通点が見つかります。

その一つに高額のセミナーに参加しているということです。

数十万もするセミナーに参加することを「高い」と思うか「安い」と思うかは、学ぶ姿勢に関係しています。

成功者ほど、尊敬する人から多くを学ぼうとする姿勢が強いため、例え数十万もするセミナーだろうが躊躇なくそこにお金をつぎ込みます。

それは「多くの人々の役に立ちたい」という強い願望がそうさせているのです。

しかし、現実問題として生活が厳しい人にとっては高額のセミナーは家計に大打撃を受けます。

「このセミナーには元を取れるくらいの価値がある」と思える人はほんの一握りです。

どうしても数十万もするセミナーとなると尻込みしてしまうのが普通の感覚です。

もちろん成功するためには普通の感覚だけでは十分ではありません。

普通とは違う成功者の感覚を手っ取り早く身に付けるためには読書がおすすめです。

読書を始めて1冊の本を購入するのに、2千円もあれば十分です。

月に3~4冊読んだとしても、1万円はしません。

これを安いと思える人は投資感覚がある程度身に付いていることでしょう。

成功者の本を読むことで、その人が考えていることが身に付き、何冊も読んでいると基本的な考え方は多くの成功者に共通していることが分かってきます。

以下の記事は、成功者、いわゆる「お金を稼ぐ力」を持った人の本に共通して書かれていることをまとめた記事です。是非とも読んで見て下さい。

ギャンブルの情熱を仕事に向ける

先ほども述べた様に、ギャンブルをすること自体に生産性はありません。

しかし、ギャンブルで培ってきたギャンブル脳を仕事に生かすことが出来ます。

それには仕事に対して情熱を注ぐことが必要です。

現代ではSNSやYouTube、ブログなどと言った趣味を仕事に生かすことがやり易い環境にあります。

YouTubeや、ブログ、サイト運営をする時も、自分の経歴に関連する分野や興味のある分野に参入しなければ長く続きません。

仕事において成功するには継続して向上心を持ち続ける以外にありません。

向上心を持ち続けるには情熱が必要になります。

情熱さえあれば、行動力を生み、失敗から多くを分析する冷静さも付随して、それが向上心に繋がります。

何をするにも成功するには情熱が一番最初の起点になります。

仕事に情熱を注ぐには

仕事に情熱が持てない場合は「お金を稼ぐ」ことを第一に考えている場合がほとんどです。

確かにお金はモチベーションアップにもなりますが、多くの人の場合今の給料に満足していない傾向があります。

給与満足度調査結果の円グラフ
参照元:ワークポート

このことから、給与に満足していない状態でも情熱を持ち続ける必要があります。

もちろんお金をもっと稼ぎたいという気持ちも大切ですが、それだけでは仕事の質を上げるには不十分な動機になります。

雇われサラリーマンにとって、給料を上げるには出世が不可欠であり、出世のことばかり考えてしまうことに繋がります。

出世するためには、仕事の質を上げなければいけません。無駄に上司の機嫌を取ったり、自分を良く見せるための表面的なパフォーマンスだけでは仕事の質の向上は望めません。

もし仮にそれだけで出世できる会社があるなら、その会社は辞めた方が良いでしょう。

では「お金を稼ぐ」こと以外で仕事に情熱を注ぐために必要なことは何でしょうか?

それには仕事自体を「面白い」と思うことが必要になります。

ギャンブルで培ったギャンブル脳の根源には、ギャンブル自体を「面白い」と思ったことが最初なはずです。

その「面白い」という感覚を仕事に求めるのです。

その為にはマインドを入れ替える必要があります。

高い視点から自分を眺める

想像してみて下さい。

もし今あなたが、ある分野において優れたスキルを持っていて、それが多くの人の役に立つことを確信していたら・・・

そのスキルが、多くのお金を生み出すことを確信しているなら・・・

そんなあなたはその分野で仕事をしたいと考えるはずです。

その分野を目指すための障壁は一切ないと考えたら・・・

あなたが考える、その分野とはどんな分野ですか?

そこから連想される分野こそが、あなたが情熱を持てる分野です。

その分野で起業し、学ぶ姿勢を持ち続けていたら必ず成功します。

というか成功するまで失敗し続けることが出来ます。

何故ならそれがあなたの心から想う理想的な姿だからです。

これは雇われサラリーマンにも利用することが出来ます。

想像した分野が今の職業と一致していたら、そのまま頑張れば良いですし、一致してなければ転職するきっかけとなります。

そんな簡単に転職できないと考えている人は、今の職業は仮の仕事で、本当にやりたいことのために軍資金を稼いでいると思えば情熱が湧いてきます。

この様に高い視点から自分を眺めることで、「出来る、出来ない」の判断ではなく、「したいか、したくないか」の判断で自分が情熱を持ち続けられることが分かります。

ここで大切なことは、その分野に参入するための障壁、ダメな理由は一切考えないことです。

そういうダメな理由をアレコレ考えてしまうことを、心理学では「メンタルブロック」と言います。

高い視点から自分を眺めるということはこの「メンタルブロック」を外して、成功する自分をイメージするということです。

なぜ「メンタルブロック」を外す必要があるかというと、「メンタルブロック」は情熱の敵だからです。

最初に出来ない理由を挙げても意味はありません。

「最初から慎重に選択しないと後で大変なことになるよ。」

そう思う人も居るかと思いますが、順番が違います。

最初に情熱を注ぐべき分野を決めるのです。

分野が決まったら、自分がその分野に参入することによって、いかに多くの人々の役に立って、多くの人々から感謝されるだろうと想像を膨らまします。

それはギャンブルをする人も同じことをしている人が多いはずです。

ギャンブルにおいて「必勝法」と見つけた時の感覚と一緒です。

具体的に言うとパチンコの「出る台」を見つけた感覚に近いです。

「出る台」、いわゆる絶対に稼ぐことが出来ると想像することが出来る台を見つけると、気持ちが前のめりになる感覚はパチンコをする人で経験したことがある人も多いはず。

そこに一切のマイナスな感情はなく、この台に集中することが出来ます。

マンガ【カイジ】でも、主人公のカイジが「必勝法」を見つけた後の情熱の高まりを描いています。

このプラスの想像を膨らます時間を出来るだけ長くすることが大切で、そうすることで情熱がさらに高まります。

この感覚を自分がやりたい仕事の分野探しにマインドシフトするのです。

明るい未来をイメージして情熱を高めることで、行動力に結び付きます。

「行動したい」

「調べたい」

という衝動に駆られるのです。

情熱が高まった後に、初めてその分野について必要な情報を集めます。

この順番は大切にして欲しいです。

情報を集める途中で「無理だな」と感じたらあなたの情熱はそこまでだと判断出来ます。

情報を集める中で様々な障壁にぶつかってもやり遂げたいと思えたならそれがあなたの心から求める分野になると分かります。

こういう風にあなたが心から求める分野を探すために先ず最初に高い視点から自分を眺めてみましょう。

想像するのは無料で行えます。

時間はかかりますが、「時間」を「明るい未来の想像」に費やすという投資の感覚で考えることが大切なのです。

もしあなたがギャンブルにおける情熱を仕事に注ぐことが出来たならば、その培ったギャンブル脳を余すことなく仕事に利用することが出来るのです。

ギャンブル脳を仕事に活用する図

まとめ

今回はギャンブル脳を仕事に生かす方法をお伝えしました。

これまでギャンブルをやってきた時間を大切にするためにも、是非とも「分析力」と「投資感覚」を仕事に生かしてみて下さい。

仕事が好きになれば、ギャンブル脳を持つあなたにしかできない分析力や投資感覚をフルに生かすことが出来るでしょう。

ギャンブル依存症の人は、自分を責めるよりも先ずは前向きに考えることで希望が見え、自己肯定感が高まります。

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