以前の僕は太陽が嫌いだった。
照りつける日差しを浴びると、眩しくて、暑くて、とても自分には受け入れられない強さを感じた。
それは僕の心が闇に包まれていたからだと思う。
その頃は月が好きだった。
夜になるとひっそりと輝く月は、まるで僕の心と波長が合う様に感じた。
月に心があったとしたならば、友達になりたいと思った。
月を見るとなぜか心が癒された。
月の光は優しくて、美しく、人の心の痛みを理解しているように感じた。
月に感謝する日々を送っていた。
それから数年たった頃。
僕は月のお蔭で心の病を克服した。
次第に心が明るくなり、僕自身がほのかな光を放つようになった。
そして今。
僕は太陽が好きになった。
照りつける光の波長が僕の心に合うようになった。
太陽がもたらす力強い輝きに同調するかのように、僕の心は輝きを増していた。
もし、太陽に心があるならば、一緒に楽しく過ごせそうだ。
そして、太陽に感謝する日々を送っている。
太陽と月は地球生命にとってとても大切な存在だ。
物質的にも精神的にも僕らを豊かにしてくれる。
昔の人々が太陽と月を崇拝していたのも理解できる。
太陽、もしあなたが輝きを失ったら僕らは生きて行けない。
月、もしあなたがその存在を失ったら僕らは生きて行けない。
あなたたちはこの地球をどれだけ長く見守ってくれているのだろうか。
とても感謝しきれない。
僕はあなたたちに感謝し続けます。
そうすることで僕の心も満たされる。
なぜなら感謝はとても深い感情だから。
遠い昔からずっと僕らを見ているあなたたちは今、何を想い、何を感じているの?
あなたたちに心があるならば、一度だけでいいからお話してみたい。
今なら二人の氣持ちが理解できると思う。
癒しの月。
強さの太陽。
この二人を理解することが出来たならば、きっとあなたの心も輝きを増す。
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