こんにちは。
真人生探求家のゆうきです。
今回は自分の内側で得た気づきではなく、外部からの情報を元に自分なりに考察したことを紹介します。
突然ですが、あなたは「今」を大切にしていますか?
もし、「今」を大切にしているならば、「感情の段階」へ到達した人でしょう。
5つの「今」
「今」には5段階あります。
カルマ(業)の中
「欲望の段階」
「記憶の段階」
「感情の段階」
カルマからの脱却
「知恵の段階」
「意志の段階」
あなたが感じている「今」をこれら5つに分類できます。
上から下へ向かうに連れて思考が軽く、シンプルになります。
では一つ一つ解説していきます。
欲望の段階
これは欲望のままに行動する段階です。
仕事に置き換えると「お金を稼ぎたい」とか「出世したい」という気持ちで仕事をしていることになります。
この段階では特に「今」を意識することなく無意識にそれを感じていると思います。
未来から来る不安を元に行動する段階です。
「~をすべきか」ということを中心に動きます。
欲望の段階で「今」を感じるということは「産業」や「経済」を発展させるために必要でした。
しかし、1997年以降ずっとデフレ不況になっている日本は供給能力が需要を上回る「モノ余り」の国になっています。
商品を開発しても売れず、「給料は働き続ければ上がる」というのは今の若い世代にとって「神話」となりつつあります。
経済対策として、「国」がお金を出すどころか「消費税」という低所得者にはダメージの大きい税を引き上げた結果、さらに消費が冷え込んでいます。
それに加えてコロナ不況も相まって日本の経済は深刻化しています。
「プライマリーバランス黒字化目標」などといった国民を貧困化に導く目標を掲げているのは非常に珍しい国だと認識せざるを得ません。
しかし、私は政治家ではないので経済の記述に関してはこの辺にして、それがもたらした「メリット」を話したいと思います。
現在の若い世代は「出世」や「お金」という欲望むき出しの昭和世代と違って、「自分らしさ」といった深い部分をテーマに生きてる人が増えてきています。
これは、ネット社会が成熟してきて、より自分らしい働き方が出来るという選択肢が広くなった影響だと思います。
YouTubeやブログ、SNSなどで収入を得ている人たちがそれに当たります。
どこかの会社の歯車の一部として働くことは「自分らしさ」というモノを抑えなければならなくなります。
そこでネットで「自分らしさ」の情報を発信して収入を得るという仕組みが今の時代の若者にマッチしたのです。
「大金を稼ぐ」という「欲望の段階」から抜け出し、「自分らしさ」を発信することで「お金」が後からついてくるという極々自然な在り方にシフトしていっているのが今の時代です。
今の時代で求められている「自分らしさ」をテーマにした段階が後に紹介する「感情の段階」になると思います。
その前に「記憶の段階」を説明します。
記憶の段階
「記憶の段階」は過去の記憶に縛られている状態になります。
「自分の過去」がこうだから未来もこうなるといった「今」を生きています。
この段階も「今」を特に重要視することはありません。
過去から来る不安を元に行動している段階になります。
「~をすべきか」ということを中心に動きます。
会社に長年勤めると、給料の上がり具合などが見えるようになり「未来はおそらくこうなるだろう」といった思考が強くなります。
「記憶の段階」で「今」を生きると「学問」や「科学」、「歴史」が発展します。
これも社会に置いては必要な段階でした。
しかし、「欲望の段階」と「記憶の段階」は「精神文明の発達」を遠ざける力があります。
「物質的に豊かになりたい」という「欲望」と、「精神とは良くわからないモノだ」という「科学思考」に陥るのです。
その段階から一歩抜け出したのが「感情の段階」になります。
感情の段階
「欲望の段階」と「記憶の段階」と「感情の段階」は密接に関係しあっています。
多くの人々がこの3つの段階にあると言っても過言ではありません。
「感情の段階」では「今」を大切に生きています。
「今」の感情を重要視し、とても繊細な感性が宿ります。
精神的なストレスに悩み抜いた人が前向きに生きようとする時にこの段階に入ります。
「感情の段階」は未来から来る不安をかき消すという働きを持っています。
「~をすべきか」ということを避け、「~がしたい」という「想い」を中心に動きます。
しかし、この状態では「感情」に縛られるようになります。
良い感情も悪い感情も受け入れたいという面では「精神文明の発達」を促しますが、「物質文明」がおろそかになってしまいます。
「精神」と「物質」の両方を受け入れるためには次の段階へ進む必要があります。
知恵の段階
ここまで挙げた3つの段階では「カルマ」を脱却することは出来ません。
ここで言う「カルマ」とは「日々の生活から来る縛り」になります。
本当の自由を手にするにはこの「縛り」から抜け出す必要があるのです。
自由とは「自らを由(よし)とする」という意味です。
「由」とは「よりどころ」です。
つまり、「自分をよりどころにする」というのが本当の自由です。
自由を手にしたいなら「知恵の段階」に入る必要があります。
私は最近になってようやく「知恵の段階」に入りました。
現在は「感情の段階」と「知恵の段階」を行ったり来たりしています。
「知恵の段階」は「精神」と「物質」の両方のバランスが整うことで到達できます。
「自分は何を想い、何をすべきか?」ということを自分の「精神」と「物質」の観点から観察し「今」を選択する段階です。
これは明るい未来に向かって「今」を生きる段階になります。
「~をすべきか」だけだと「欲望の段階」と「記憶の段階」から抜け出すことが出来ません。
「~がしたい」という「想い」だけだと「感情の段階」から抜け出すことは出来ません。
「今、何を想い、今、何をすべきか?」の2つを軸に動く段階です。
この段階に慣れるととても軽やかに行動することが出来ます。
「カルマ」という「縛り」から解放されるのです。
この段階が習慣化していくと次の「意志の段階」へ進みます。
意志の段階
「意志の段階」が最も思考が軽く、自由な段階になります。
「知恵」で「選択」することが習慣化され、自分の行動の軸が安定し、先見の明(先を見通す目)が芽生えます。
この状態で行動すれば間違いなく「精神」と「物質」の両方が豊かになるでしょう。
私たちはこの「意志の段階」を目指すべきなのです。
この段階では「今」だけを意識することはありません。
「過去」「現在」「未来」の3方向を自由に飛び回り、自分の中に落とし込みます。
おそらくこの状態になると「自分」という概念から卒業する日が来ると思います。
「自分」を強調するのは「自分」という確かさを感じれないということから来ています。
「私はこういう人だから」と言った自分に言い聞かせることが無くなるのです。
「確かな自分」が当たり前になると「自分」というよりも「他人」という視点を持つようになると感じています。
「他人」が「何を想い、何をすべきか」を導く存在です。
寄付やボランティア活動を積極的に行うのも「意志の段階」だと感じています。
この段階の人は「他人」があって「自分」がある、という当たり前のことを悟る人も居るでしょう。
私はまだこの段階に入っていませんので、あくまでも推測に過ぎないですが、私の知る有名人では京セラ創業者「稲盛和夫」氏がこの段階に入っているのではないかと推測できます。
「稲盛氏」は自署で「利他の心」を解いており、それをJAL再建で成功させた実績があります。
ただ伝えるだけじゃなく、自身が身を持って「他人」を根本から変えたのです。
「他人を変えるには自分を変える」ということを良く耳にしますが、「確かな自分」を持っている人は自分を変えるまでもないのかなと思ってます。
ここまで来ると、「他人は簡単には変えられない」ということから脱却するかもしれませんね。
最後に・・・
以上が5段階の「今」になります。
あなたはどの段階に当てはまりましたか?
最初の3段階は密接に繋がっているので、3つの段階で「今」を感じている人も多いと思います
なので、自分がどの段階か意識するよりも、最初の3つか、後半の2つの段階かで「今」の自分を当てはめると良いと思います。
軽やかに行動し、それが結果になって現れるには5つ目「意志の段階」へ到達することが不可欠です。
私は以前長らく「感情の段階」に居たので「~をすべきか」という言葉が嫌いでした。
でも今は「~をすべきか」という言葉を受け入れることが出来たと思います。
大切なのは「早く「意志の段階」へ行かなければならない」と焦ることではなく、「今」の自分を見つめ直し、実際に置かれている現状も見つめて「気づきを得ること」が大切だと思います。
「気づくこと」で一歩一歩進んでいくのです。
なので内面と外面の両方から「気づき」を大切にして欲しいと思います。
あなたがこの記事で何かに気づくことがあれば幸いです。
ここまで読んでくれてありがとう。
心からあなたに感謝します。
コメント