3つの扉
人はミスや失敗をして深く落ち込んだり悩んだりした時に、目の前に精神的な3つの「扉」が現れます。
この「扉」はこれから数年先の人生を決める「運命の扉」です。
一度「扉」を開けたら元に戻るのは大変です。
第1の扉は「マイナスの感情と共に生きる世界」です。
第2の扉は「ミスをしたことに無理やりフタをする世界」です。
第3の扉は「精神成長の世界」です。
どの扉を開くかはあなたが自由に決められます。
あなたが「マイナスの感情と共に生きる世界」を開けば、そこに成長はなくいつも通りマイナスの感情と向き合いながら生きて行くことになります。
あなたが「ミスや失敗をしたことに無理やりフタをする世界」を開けば、直ぐにその問題で悩むことが無くなるでしょう。しかし成長はしません。
もし、あなたが第3の扉を開けば、あなたは豊かな心を持つことができ、長期的に悩むことがなくなり、いつまでも成長することができるので、仕事ができる人間に変わって行くでしょう。
この第3の扉を開くか開かないかで、あなたの人生や仕事にも大きく影響してきます。
仕事でミスや失敗をすると下記の感情が強くなります。
- 周りに迷惑をかけてしまった罪悪感
- 周りからの評価が下がるかもという恐れと不安
- 会社のお金や時間を無駄にしてしまった勿体ない感
- こんなミスをするのは自分だけだという孤独感
- 自分はなんてできない人間なんだという劣等感
- 周りに嫌われているんじゃないかという疎外感
これらの感情が強くなると自己否定感が強くなります。
このページではそれらの6つの感情についての問題と解決策について説明します。
「精神成長の世界」はその感情に一つ一つ注意を向けることで、根本的な心の問題を解決するという世界です。
それでは一緒に第3の扉を開き、精神成長の世界を一歩踏み出して見ましょう。
根本的な精神成長の世界へ
これらの問題を解決することで、人として大きく成長することができます。
仕事でミスや失敗をしたあなたは、これからこの記事に書かれている考え方を実践しすれば、ミスや失敗をする以前の自分よりも人生を豊かに感じることができるでしょう。
自分の精神を根本から成長させるには、血のにじむ様な努力は必要なく、必要なのはマイナスの感情を体全身で受け止める覚悟です。
ここで誤解しないで欲しいのは、これをすれば罪悪感から抜け出せるといった小手先のテクニック論ではないということです。
小手先のテクニック論は第2の扉にしか存在しません。
根本的な精神の成長はテクニック論ではなく、根本的なマインドを変えることでしか真の成長は望めません。
問題の本質を根本から理解し、そこにアクセスすることで導き出された解決策を自分で行うのです。
このページでは問題を解決する「考え方」について重く扱ったテーマになります。
「仕事のミスくらいでそんなに重いテーマは必要ないよ」
と思う方は第2の扉を開くべきです。
精神成長の世界ではどんなに軽い感情でも、マイナスな感情ならそれを重く扱います。
テーマを重く扱うことでより根本的な事柄にフォーカスすることができ、「その場しのぎの解決策」ではなくこれからの「人生においても役に立つ」ことを学ぶ必要があるからです。
根本的な問題を解決することができれば、あなたの人生が豊かになります。
罪悪感
罪悪感を感じるあなたは世間の常識を知っている真面目で責任感がある人です。
そんなあなたの魅力を損なうことなく、「罪悪感」と「常識」の2つだけをピンポイントで取り払います。
「え?常識は必要じゃないの?」
そう思う方もいるかとは思いますが、常識が必要なのは第1と第2の扉を開けた人のみです。
第3の扉を開けたあなたは常識が必要ありません。
何故ならこの世界の扉を開けた人はすでに社会常識を持ちすぎているからです。
あなたが考えている社会常識はほとんどが意味のないものになります。
それでは罪悪感についての常識から抜け出す考え方をお伝えします。
その方法は詳しく記載している記事があるので是非ともそれをご参照ください。
おわかりいただけただろうか。
罪悪感を無くすには誰が何と言おうと自分を許し、失敗からくる感情ではなく過去で起きた事実だけを見ながら「心を入れ替える」と誓うのです。
別に無宗教者は神に誓わなくでも良いです。
自分に誓ってください。
「仕事のミスぐらいで大げさだし面倒くせぇ」
そういう人はもっと視野を広げてみましょう。
罪悪感を感じるのは本当に仕事だけですか?
人生において罪悪感を感じる場面はいくらでもあります。
仕事で感じたマイナスな感情を利用して今後の人生を変えるぐらいの覚悟で臨んで欲しいです。
恐れと不安
「周りからの評価が下がったらどうしよう」
「出世に悪い影響が出ないかな」
そんな恐れや不安が付きまといます。
その問題を解決することができる考え方をお伝えします。
先ず、事実と感情を分けるということです。
ミスや失敗をすることであなたの評価は一時的に下がるでしょう。
それを根に持つ上司なら長期的な評価にも影響するでしょう。
この事実をしっかり受け止めて下さい。
ポイントは頭で単なる情報として認識する感覚です。
「受け止めるのに耐えられないよ」
そう思った方には良いことをお教えします。
事実を事実として受け止めたら苦しいのはほんの一瞬で、後は自然に気が晴れますよ。
事実を受け止めることができたら今度は感情を受け止めます。
ミスや失敗をしたことで湧き出る恐れや不安をじっくりと感じ味わってください。
辛いですがそれだけで死ぬことはありませんから安心してください。
恐れや不安があなたの何から生まれていますか?
「出世したい気持ち」
「周りから認められたい気持ち」
そういった気持ちを一旦無くしましょう。
ここで人間の真理についてお伝えします。
本当のあなたは無意識下で「人の役に立ちたい」と思っています。
なぜなら人間はサルの時代から群れで支えあって行動することを選択した生き物だからです。
そうしなければ滅んでしまうほど弱い生物でした。
現に滅んだ猿人類も存在します。
種族が生き残る為には支え合うしか選択肢はありませんでした。
だから私たちのDNAには「人の役に立つ」と喜びを感じるセンサーが眠っています。
そのセンサーを今すぐ呼び覚ましましょう。
「あなたの仕事を通してそれが誰の役に立っていますか?」
間接的に役に立っている人も全て含めて考えて下さい。
創造を膨らませてください。
少なくとも社長や上司、部下、消費者、家族の役に立っているはずです。
「自分は仕事ができないから誰の役にも立ってない」
そう思ってしまう人は未来のあなたを含めて見て下さい。
未来のあなたは仕事ができる様になっています。
きっとそうだと信じて下さい。
そうすれば長期的に見て人の役に立っていると思えて来るはずです。
それを出来るだけ明るいイメージで想像して下さい。
「そんなの時間も無駄だよ」
と思っている方は今すぐ第2の扉を開け、その世界を楽しんで下さい。
第3の扉にある「精神成長の世界」に居たい人は、「時間」をイメージに投資して下さい。
「お金」を投資するよりも「時間」を投資するほうが、精神成長には向いています。
人の役に立つイメージが出来たらそこに喜びを感じて下さい。
その喜びは「出世」や「周りに認められる」という喜びよりも深いところにあるのが感覚的にわかるようになれば、あなたが仕事する根本的な理由が決まります。
それは「人の役に立ちたい」ということです。
それがあなたが仕事をする真理になります。
そう心から思えた時点で「恐れ」や「不安」を長期的に感じているのが無駄なことだとわかります。
出世の未来はミスや失敗で暗くなります。
承認欲求の未来もミスや失敗で暗くなります。
人の役に立ちたいという想いはミスや失敗から学び、未来をさらに明るくします。
そうなればもう恐れや不安はただの身体的メッセージでしかありません。
あなたが仕事をする理由の一番重要なこととして「人の役に立ちたい」という力強い感情を胸に刻んだ方が仕事も人生も上手く行くのです。
「人の役に立ちたい」という欲求は決して見返りがあるから感じるものではなく、人類を存続させるための本能として人間に備わっているものなのです。
仕事をする理由をいくつか述べる時に最初に来るべきものは「お金」ではなく「人の役に立ちたい」という想いなのです。
勿体ない感
仕事上のミスや失敗は会社にとって「お金」と「時間」と「モノ」が損失します。
発注ミスでモノは増えたりしますが、この時の損失は「お金」になります。
損失を出してしまったら、日本人には特有の感情が湧き出て来ます。
それが「勿体ない」とう感情です。
勿体ない:まだ(他に)役立つのに無駄にされて惜しい。
この言葉は日本特有の言葉で海外で同じ言葉はありません。
この勿体ない感を感じるのはとても素敵な感性だと思います。
日本人は万物(全てのモノ)に霊が宿る考えていて、自然や物にたいしても敬うことができます。
物を供養する文化が根付いていることからもそれがわかります。
勿体ない感はマイナスの感情に含まれることが多いですが、実は物に対するありがたみを感じられるありがたいセンサーなのです。
だからそれを無くすのは勿体ないんです(笑)
そう思ってもやっぱりミスや失敗から出た損失を考えることで沸き起こるマイナスな感情をどうにかしたいものです。
それを根本的に解決する考え方をお伝えします。
先ず、ミスや失敗自体に「投資」の意味が含まれているということです。
あの有名な発明家トーマス・エジソンは1万回も失敗している人間です。
エジソンは失敗したことに対して「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」
と言っています。
つまりあなたのミスや失敗は上手くいかない方法を見つけ出したに過ぎないのです。
「上司から教えて貰っていたらもっと上手く出来た」
そう考える人も居るでしょう。
でも考えてみてください。
上司は部下が失敗しない為に管理する面も確かにありますが、あなた自身が直接ミスや失敗をしたことが財産になるのです。
あなたは「もう同じ失敗をしたくない」と思っているはずです。
それが「学び」の始まりなのです。
あなたが失敗から学び、他の社員にもその情報を共有することができたら、会社にとって長期的にはメリットになります。
誰が何と言おうとも、あなたのミスや失敗は長期的な「投資」なのです。
そう考える人が会社に居なくても関係ありません。
これは感情論でもなくただの事実です。
事実は事実として頭で認識してください。
つまり長期的に未来から見た場合、ミスや失敗を勿体ないと感じること自体間違っているのです。
あなたが感じている勿体ない感は短期的に見たモノになります。
もっと長期的な視点で考えましょう。
孤独感 劣等感 疎外感
ミスや失敗すると「自分だけ」という孤独感や「なんて自分はダメなんだ」という劣等感、「周りにダメなやつだと思われているんじゃないか」という疎外感を感じます。
これら全てをまとめて解決する考え方をお伝えします。
人間にはそれらを打ち消す感情があります。
それが感謝の気持ちです。
感謝の重要性
人に対して心から「ありがとう」と思う時に、人は繋がりの大切さを感じます。
「ありがとう」という言葉は通常相手に対して使います。
その感情は感謝の気持ちに溢れた時に使うものですが、やって貰ったことに対する礼儀としても使います。
「ありがとう」は世界中で翻訳可能な言葉です。
なぜ何処の国でも「ありがとう」という意味の言葉が存在すると思いますか?
それは感謝の気持ちがとても大切だからなのです。
あなたが今、心から感謝していることは何ですか?
それを想像するだけで心が豊かになります。
孤独感、劣等感、疎外感をいとも簡単に打ち消してくれる感情です。
なぜなら感謝という気持ちは、比較の対象にならないからです。
上記の三つの感情はどれも比較からスタートします。
自分と周りを比べることによって始めて感じる感情です。
それらの感情は感謝に比べて浅い感情になります。
人間にとって最も深い感情は感謝です。
愛の根源
感謝から愛が生まれます。
愛は恋とは出所が全く違います。
恋は子孫を残す本能から出る感情になります。
外見だけで恋することもあるのは、人間には自分の優秀な子孫をのこしたいという欲求があり、それをいち早く確認できるようにしたのが、外見のタイプ判断なのです。
それに対して愛は種の存続させるために出る感情になります。
日本人は愛の感情を異性に向けるモノという感覚がありますが、愛は全ての人類に向けられるものなのです。
もっというとこの世の全てにも向けることができます。
犬に恋していると言ったら変ですが、犬を愛していると言えばしっくりきます。
孤独感、劣等感、疎外感を感じる意味
愛がそうなら感謝もまたこの世の全てに向けられます。
あったかいシャワーでお風呂に入れることに感謝。
空気に感謝。
人に感謝などです。
感情で一番深いのは感謝です。
感謝することによってその人を深く愛するのです。
それに比べて孤独感、劣等感、疎外感はどうでしょうか?
これらは相手に向けるものではなく自分に向けるものになります。
なぜそういった感情を感じると思いますか?
答えは人と繋がる大切さを学ぶためです。
それは他人との比較といったものではなく、それよりももっと深いところに存在する愛や感謝といった気持ちです。
その中でも感謝が一番深い感情になるので、それらを無くすには人に感謝する気持ちを持ちましょう。
感謝の気持ちの重要さがわかればあとは実践するだけです。
感謝を出来るだけ多く感じるにはどうすれば良いのでしょうか?
早速見ていきましょう。
感謝の気持ちを感じる考え方
感謝の気持ちが出てこないという人は視野を広げてイメージすることが重要です。
例えば一杯のコーヒーには非常に多くの人が関わっています。
コーヒー豆を生産する人、コップを作る人、それを梱包する人、それを運ぶ人、それを販売する人などです。
あと自然の恵みにも感謝することができます。
コーヒー豆を作るための土や雨、太陽、作物、コップを作るための土や火などです。
それらをイメージするには、コーヒーが口の中に入る前のことを知識として知る必要があります。
知識は感謝を生むのです。
感謝するためには知識を得ることも大切です。
仕事においても感謝すべき人は多いです。
先ずは会社を立ち上げた創立者に感謝しましょう。
創立者がいなければ雇用は生まれません。
そして会社の商品を購入する消費者にも感謝しましょう。
消費者が購入してくれるからこそあなたの給料があるのです。
上司や同僚、部下などにも感謝しましょう。
会社が成り立つのは社員が働いているからです。
社員の能力に関係なく感謝しましょう。
これは難しいことですが、嫌いな人にも感謝しましょう。
嫌いな人に感謝するには許すということが必要です。
許す対象は自分と相手です。
許すということに関しては他のサイトになりますがそれを参照して下さい。
自分や相手を本当に許すことが出来たら、感謝の気持ちが何倍にも膨れ上がります。
そうなればあなたは孤独感や劣等感、疎外感を感じることなく職場に向かうことが出来ます。
ミスや失敗でマイナスの感情を感じる意味
私たちはミスや失敗をした時になぜマイナスの感情を感じるのか?
それは「同じ過ちを繰り返さないため」です。
知的生命体である人間はミスや失敗を再び繰り返さないように、メッセージとして体に不快な感情送ることができます。
この能力は非常に大切です。
先ずはその能力を秘めた自分の体にありがたいと思って下さい。
あなたのマイナスな感情はあなたを成長させる大切なメッセージなのです。
あなたは同じミスや失敗はもうしたくありませんよね?
ならばこう思いましょう。
「上手く行かない方法から色々なことを学びました。お陰様でもっと成長した自分になれる気がします。」
この言葉はミスや失敗をプラスの感情である学びに変換し、お蔭様という言葉で感謝の意を示し、さらに成長した自分という明るい未来のイメージを持つことができます。
ミスや失敗から学ぶことができるならば、ミスや失敗で感じるマイナスな感情はもう必要ないですよね。
事実も受け入れたし、マイナスな感情が出なくてもやることは変わりません。
次は同じミスをしないように気を付けながら仕事をする。
それが目に見える形での成長なのです。
精神の成長から目に見える成長を遂げるまでには本来これほどの時間がかかるのです。
しかし、一旦成長すれば後はとても明るい気持ちで仕事をすることができます。
「精神成長」は時間がかかるため「目に見える成長」に比べて後回しにされやすいモノになっていますが、実際には人生を豊かに生きる上で一番重要で優先すべきことなのです。
何度も言いますが、精神の成長には「時間」の投資が必要です。
ここまで読んでくれてありがとう。
心からあなたに感謝します。
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