こんにちは。
真人生探求家のゆうきです。
今回のテーマは「力み」についてです。
このブログでは「緩み」の大切さはお伝えしていますが、
「力み」の大切さについてはまだお伝えしたことが無かったので、
今回のテーマとさせて頂きました。
「力み」には大きく分けて2種類あると感じます。
それは緊張と覚悟です。
その違いについての考察をお伝えします。
緊張と覚悟の「力み」の違い
一言でいうとその違いは、「緩み」が内在しているかどうかです。
緊張は「緩み」が内在していません。
覚悟は「緩み」が内在しています。
緊張の内側にあるものは「守り」であり、
何かを必死に守ろうとすると人は緊張します。
何を守るかはその時々で異なりますが、
多くの人に言えるのが「現状維持」を守るということが挙げられます。
この世は移ろい行く定(さだめ)を帯びています。
そこに抗うかの如く変わることを恐れる「力」が現状維持だと感じます。
実はこれってとても大切な面もあります。
ホメオスタシスという体に対しての現状維持の力が働くのは、
「命」を守るためです。
だから一概に否定すべきものでもありません。
しかし、新たな一歩を踏み出したい時にも現状維持の力が働きます。
それは体ではなく心に対しての現状維持だと感じます。
心と体は密接に繋がっているため、
心に対して現状維持の力が働くと体も動かなくなってしまうのです。
人間の脳はいかに省エネで生き延びるかを常に模索しています。
だからエネルギーが湧いて来ないのです。
しかし、「力み」にはもう一つの作用があります。
それは「覚悟」です。
覚悟の内側にあるものは「進む」という意志であり、
覚悟が定まると無駄な力が抜け、
適度に緩んだ状態を維持することが出来ます。
覚悟とは心の奥の中心で生じる「力み」であり、
それは「力み」と「緩み」の適度なバランスをもたらします。
誰でも何かに対して覚悟を定めた経験はあるかと思います。
一度覚悟を定めると、嫌々ながら行っていたものが楽に行えます。
先ほど、脳は省エネだとお伝えしましたが、
覚悟を定めるとはある意味で省エネモードに入った感覚があります。
だから心に対する現状維持の力が緩み、
「こいつに任せよう」
と体から意志であるあなたに手綱を渡されるのです。
良く覚悟を「決める」とか「定める」という言葉を使いますが、
覚悟は「決める」よりも「定める」方が調和的です。
「決める」というのは「強い力み」です。
強い力で強引に決断するということです。
強引な決断の裏には「弱い意志」があり、
その弱い意志の上から強い意志で引っ張るというもので、
とても多くのエネルギーを要します。
つまり、覚悟を「決める」というのは省エネモードではないのです。
覚悟を「決める」メリットとしては、「定める」よりも簡単にできるということが挙げられます。
次に、覚悟を「定める」ことについてお伝えします。
覚悟を「定める」というのは「静かな力み」であり、
「悟り」という言葉が適切かと思います。
これこそが前述した省エネモードであり、
一度覚悟を「定める」と楽に行動できる様になります。
具体的には、健康のためにダイエットするというのは「決める」行為であり、
死の危険を感じてダイエットするというのは「定める」行為だと思います。
もちろん実際に死の危険が無くても、自分で勝手に強い危機感を感じると覚悟を「定める」ことが出来ます。
覚悟を「定める」にはそれ相当の「深い悩み」が必要ということです。
私は瞑想で強制的に覚悟を「決めた」経験がありますが、
「定めた」ことはありません。
覚悟を「定める」ということはとても難しいのです。
しかし、真剣に悩み、真剣に落ち込み、真剣に生きることで、まるで天がそれを見ていたかの如く自然と覚悟は「定まる」のです。
もしこれを読んでいる方で、真剣に悩み、落ち込んでいるのであれば、
真剣に生きることを志してはどうでしょうか。
そうすれば何らかの覚悟が「定まる」かもしれません。
ここまで読んでくれてありがとう。
心より感謝します。
コメント