統合失調症になった本人や家族としてはこの病気が完治するのか気になるところ。
様々な本で統合失調症は完全には治らないと記載されています。
統合失調症の場合は完治じゃなくて寛解(かんかい)になります。
寛解(かんかい):全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること。
再発する可能性が0ではないので、そういう言い方をします。
でも統合失調症になって7年目になる私の感覚だと、症状が治まっておだやかなら完治とほぼ一緒の気がします。
それどころか、この病気になって良かったことが多くあります。
今回はその中から6選に絞って紹介したいと思います。
メンタルで悩む人に優しくなった
まず最初に言えることはこれ。
今まで人生30年以上生きて来て、今が一番優しい気がします。
ここで言う優しさというのは、軟弱なイメージではなく、強さも兼ね備えたたくましいイメージの優しさです。
病気になる前は、どちらかというとメンタルで病んでいる人に偏見を持っていました。
でも、自分が病気の当事者になることで同じ病気で苦しむ人の為に何か出来ないかと行動を起こしたのがこのブログになります。
ブログを書いてまだ日が浅いですが、自分の経験や知識が見知らぬ誰かの為になっていると思うだけで心がおだやかになります。
統合失調症の人は誰かに監視されている、自分の思考が見透かされているという妄想を抱く人が多いですが、私もその中の一人でした。
症状が頻繁に出ている時は、ネットという大海原に自分の意見を載せるなんてとても考えられなかったのです。
その反面、心に関する情報を集めるのが趣味になっていた自分にとってどうしてもアウトプットする場所が欲しかった気持ちもありました。
今ではブログを始めて本当に良かったと思っています。
自分と向き合える時間が増えた
自分と向き合える時間が増えたのも大きいです。
統合失調症の病気を発症してからは仕事を転々としたり、長期休暇を取ったりしたのでお金はないが時間はたっぷりあるという状況でした。
そんな中、ネットや本、以前の記憶を参考に自分探しの旅を始める為、精神世界へこもり出しました。
そこであるべき自分の姿を見つけることが出来たので、多くの時間が持てた環境に感謝です。
知的好奇心が湧いてきた
統合失調症になると、余計な妄想や幻聴などで脳をフル回転させることになります。
考えてること自体はほとんど無駄なことが多いですが、脳を使うことに慣れるというメリットがあります。
症状が出ている時に無駄に脳を使いまくっている為、症状が治まった時に何か物足りなさを感じました。
もっと脳を使いたいという欲求が出て来て、色々な事を考えたり知識を増やしたりすることが習慣になりました。
ライフスキル脳が発達した
ライフスキル脳とはスポーツドクター辻秀一が発信している造語で、簡単に説明すると気づきの脳です。
心で気づいたことを察知する感覚を身に着けることによって、いつでも心おだやかに過ごすことが出来ます。
この病気になってからは心の状態を俯瞰(ふかん)で見ることが出来るようになりました。
ライフスキル脳に関しては詳しく知りたい方は「ライフスキル脳を活用する」の記事を参照して下さい。
色々な事に感謝するようになった
病気を発症して色々な人に迷惑をかけた半面、感謝の気持ちも強くなりました。
家族や友人、恋人や職場の人。
症状が出た時は世の中全員が敵に見えたりもしましたが、今となっては色々な人に感謝しています。
病院代や薬代も無料で利用することが出来たし、国からお金をもらうことも出来ました。
そう考えると、税金を困った人に分配している国や税金を納めている国民にも感謝です。
今現在症状が出ていない状況にもありがたみを感じます。
普通で居ることのありがたさを普通じゃなくなって気づかされました。
薄っぺらい人生から抜けだした
病気を発症する以前の私は人間として、何処か薄っぺらいことにコンプレックスでした。
物事を深く考える人に憧れつつも、自分の芯となる部分が見えずに心の中にずっとそういうモヤモヤがありました。
この病気になってからは、色々な物事を深く考えるようになり一筋の芯が通りました。
芯があると自分の未来が見えると薄っすら頭で分かっていたことを、心で理解することが出来ました。
以前は「口だけ達者」と良く言われましたが、今現在は言葉の重みを知り、慎重に言葉を選ぶことが出来ています。
まとめ
以上、統合失調症になって良かったこと6選を紹介して来ました。
紹介した6選は心の病を持ってない人にとっても、人生に置いて大切なことだと思います。
病気になることで、大変なこともありましたが今となってはこの病気にも感謝してます。
統合失調症は治すというよりも、さらに一段階上の自分になる為の踏み台として利用することが出来ると実感してますので、これを見て下さった方に少しでも希望を与えることが出来れば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心からあなたに感謝します。
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