内なる獣

ポエム

人の心の奥深くには獣が存在する。

獣は怠惰欲、快楽欲を司る。

それを本能と呼ぶと誤解が生じる。

本能と呼ぶと内に潜む獣は喜ぶ。

何故なら本能という言葉自体が、肉体に強く根付いているイメージを持つからだ。

肉体に強く根付いているとイメージすると、怠惰欲、快楽欲を操れない。

怠惰欲、快楽欲を操りたいならそいつを獣と呼ぼう。

獣は抑えきれない衝動によってのみ動く。

とてもシンプル。

獣は幸せを創れない。

ではこの内なる獣以外に居住者は居るのか。

居る。

それが内なる神だ。

つまり、あなたの内面には獣と神が存在している。

獣に手綱をつけて操る宿命を帯びたのが内なる神だ。

獣の様に生きるか。

神の様に生きるか。

究極はその二択しか存在しない。

もう一度言う。

獣は幸せを創れない。

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