初めて自由を感じた。
自由とは楽じゃない。
どちらかというと大変だ。
あれも自分次第。
これも自分次第。
全て自分の責任。
昔から責任感が無いもんで慣れないソワソワ感を感じる。
ずっとソワソワが消えない。
これが自由の正体だったのか。
活かすも殺すも自分次第。
確かに自由ではある。
このソワソワは正直嫌だと感じる。
責任ってこんな重いんだ。
しかし、「ソワソワは祝福すべき第一歩」という思考もある。
喜びの感情は無いが、喜ぶべきことという思考がある。
初めてにしては荷が重い。
そう思う。
足がぐらつきながら歩む。
「背中の荷物が重いなぁ」
自分ってこんなに無力だったけ。
まぁいいや。
無力を感じるからこそやるべきことが見えてはいる。
「先が長いなぁ」とも思わない。
確かに先は長いだろうが、今しか見たくない。
今すべきこと。
それしか見たくない。
他のことは捨てたい。
そうしないと全く進まないという恐怖感がある。
思い込みの恐怖感ではなく、現実という恐怖感。
確かな恐怖感。
逃げる氣がしない恐怖感でもある。
逃げて全てが台無しになるという無念よりは恐怖感に立ち向かった方が絶対いい。
キレイごとだけじゃ生き残れない。
そんなシビアな世界に投げ出された感覚。
圧倒的無力感。
自分って結構平凡な人間だったんだ。
でも平凡な人間としてやるべきことが見える。
先も見えるし今も見える。
視力は良くなったかも。
逃げ癖も治った。
後は心のソワソワに慣れるだけ。
頑張れ弱い自分。
負けるな弱い自分。
弱い自分が歩き出す。
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