静寂の夜は突然訪れる。
いつもと変わらない夜。
変わったのは自分の心。
心静かになるとこの世に良いも悪いも無いことを知る。
これは難しく深い思考ではない。
とてもクリアで軽い思考だ。
ライトな感じ。
心の揺さぶりや思考の捉われが皆無だ。
試しに今まで悩んでいたことを思い出してみる。
しかし、全くといって良いほど心静かなまま。
透き通った思考。
美しい感性。
繊細で大胆な感覚。
静寂の夜は全てを癒す。
まるで心臓も止まったかの様。
何も聞こえない。
生きる活力さえ必要ないくらい軽い。
なんだろう。
この感じ。
未来への思考も過去の思考も止まっている。
ただただこの感覚を味わっている。
何かを必要とすることも無く。
何も要らないと思うことも無く。
全てが整っている。
寸分の狂いも無く陰と陽が釣り合っている。
慈しみと愛はやはり違う。
静寂の夜は慈しみで満ちている。
静かでもの寂しく、それでいて美しい。
劣等感、嫌悪感、不安感、恐怖感、全ては心の寂しさから来る。
これからは素直に寂しいと感じよう。
そして寂しさはマイナスの感情ではなく、プラスの感情でもない。
結局は少しの寂しさと慈しみさえあれば良い。
今はそう思う。
コメント