岡本太郎は言う。
「絶対的な死生観で生きよ」と。
絶対的な死生観とは何だろう。
これは私の父が体験したことだ。
離島に遠征に行っていた父が大荒れの海の中、漁船で本島に戻った時の話。
左右から大きな波が押し寄せ、船の中まで海水が入る。
「いつ死んでもおかしくない」そう思ったそうだ。
そして無事に本島に着いた時にある漁師に言われたことがある。
「船酔いはしなかっただろう?」
実際にあんなに大荒れの中航海したのに船酔いはなかった。
死に直面した時、船酔いはしない。
そう実感したそうだ。
私が思うに絶対的な死生観とは、生きるか死ぬかの極めてシンプルな価値観だと思う。
岡本太郎は言う。
「危険な道を選らべ」
「安全の上に立った人生などつまらない」
危険な道を選択した時に生まれるのが歓喜だ。
歓喜こそ魂を奮わす最高の感情。
安全な道に居ては魂は奮えない。
生きるか死ぬか。
人生の究極な選択はその二択しかない。
死を見つめながら「生きたい」
それを常に意識することが大切なのだろう。
そうすると全ての悩みが安全の上に成り立つ悩みだと言うことが分かるだろう。
あなたが今、悩んでいることは死ぬか生きるかの悩みですか?
もし、そうじゃなければその悩みは贅沢な悩みかもしれない。
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